学会誌『環境共生』特集企画

企画名:特集企画「ウェルビーイングと環境共生」
発行予定:41巻2号(2025年9月)

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1.企画の背景
近年、ウェルビーイングという概念が国内外で注目を集めている。日本においても、第6期科学技術・イノベーション基本計画策定の目的として、「直⾯する脅威や先の⾒えない不確実な状況に対し、持続可能性と強靱性を備え、国⺠の安全と安⼼を確保するとともに、⼀⼈ひとりが多様な幸せ(wellbeing)を実現できる社会」が掲げられている。
また、第6次環境基本計画においても、環境基本法第1条の趣旨を踏まえ、「現在及び将来の国民一人一人の生活の質、幸福度、ウェルビーイング、経済厚生の向上」を最上位の目的としている。
このような政策の背景には、「誰一人取り残さない」というSDGsのコンセプトを、「取り残されるべきでない」主体の側から捉え、それを実現するには、「総合知による社会変⾰」と「知・⼈への投資」の好循環、「人類の活動が地球の環境収容力の限界を超えつつある状況」における環境保全、健康で文化的な生活の確保、人類の福祉への貢献に向けた変革が必要であるという認識があると考えられる。

2.企画の目的
本企画では、日本環境共生学会の定款第1条にある「人類の営みと環境との調和・共生」という理念に基づき、「ウェルビーイングと環境共生」について、多様な観点から考察することを目的とする。

3.企画の内容
『環境共生』投稿規程の別表の「A. 環境共⽣に関連する都市・地域の課題」を「ウェルビーイング」の観点からとらえ直し、「C. 地球規模の課題・経済・社会の課題/解決に向けた取り組み等」について論ずる論文を、下記のとおり募集する。

  • 招待論文:第一人者によるウェルビーイングと環境共生に関する論文(6月30日)
  • 総説(査読無し):「ウェルビーイングと環境共生」に関する既存研究のレビューと今後の展望(6月30日)
  • 査読論文(原著論文、研究ノート、論説・報告):「ウェルビーイングと環境共生」に関するオリジナルな研究論文(4月11日)

4.その他

  • 査読論文の投稿については、学会誌『環境共生』の投稿規程を順守する。