Japan Association for Human and Environmental Symbiosis

会長挨拶

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会長あいさつ

「フューチャー・アース」の時代の学会として
日本環境共生学会会長  中根 英昭
(高知工科大学環境理工学群教授)

日本環境共生学会会長 中根 英昭 人類史の大部分は、自然環境の中に人工環境を創りながら徐々に発展してきた歴史と言えます。この歴史は産業革命を機に大きく変わりました。特に、1950年頃からの世界の人口の急激な増加をもたらした世界的な工業、農業の発展、1970年代の石油危機以降の電子産業、自動車産業の発展、1980年代から現在に至るインターネットの発達と結びついた2010年代の人工知能の急激な発達は、情報環境を含む人工環境と自然環境、そして人間の共生の在り方に鋭い問いを投げかけています。このような課題に対して、個別の学問分野を横断して取り組むと共に、ステークホルダーと共に解決する学問が必要であるという認識から、世界の学術組織が「フューチャー・アース」に取り組み始めています。

 日本環境共生学会は、小さい組織ながらも、地球と地域、そして人間社会の持続可能性(Sustainability)あるいは回復力(Resilience)を強化するために、既存の理学・工学・社会科学の学問領域を超えてそれらをつなぎ合わせ、新たな学理を構築しようとする集団です。まさに、「フューチャー・アースの時代の学会」であると考えております。

 本学会は、2018年9月29日~30日に三重県四日市の地において、20周年を記念する学術大会を開催しました。激しい大気汚染と1972年の四日市公害訴訟の判決を経て企業、自治体、住民による先進的な環境への取り組みが行われてきたこと、そして、本学会の会員も含め、学者、研究者も共に行動してきたこと、つまり、「フューチャー・アース」の目指す実践が存在していることを確認しました。また、ローマクラブによる「成長の限界」から国連のSDGsへと発展してきたグローバル環境への取り組みと共に発展してきたことを確認しました。本学会は、このような学際的、超学際的な研究成果を発信する学会として、増々発展する所存です。

 そのために、学会論文集「環境共生」が、既存分野を横断し新しい分野を切り拓こうとする論文を重視し、新たな学問を創生する意欲に燃えるチャレンジングな研究論文が次々と投稿され、それらの優れた点が評価されて刊行される場を提供するものとして発展するために、具体的な取り組みを強めます。また、既存領域を超えて目的探求型の新たな学理を追求する共通の理念をもつ国際学会SSMS (Society for Social Management Systems)と連携して、論文の国際発表・刊行に直結する試みを具体化致します。

 出身の学問研究分野を問わず、「フューチャー・アースの時代の学会」に多くの方々がご参加下さいますようお待ちしております。

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